温熱作用

特に日本人の場合、お風呂が大好きという人が多いのですが、お風呂は体を清潔に保つだけでなく、日常から離れ、ココロもリラックスできる点が特に魅力的です。
さて、お風呂のお湯の入り方、また深さや温度、入浴剤などの使い分けで、より健康づくりに役立つということを知っていますか。
お風呂で分かりやすい第一の作用は何といっても「温まる」ことです。つまりは温熱作用です。温熱によって皮膚の毛細血管、皮下の血管が拡大し、血流が改善されます。体内の老廃物や筋肉のコリ、疲れもとれます。肩こりや腰痛などの慢性的な痛みを緩和したり、筋肉の柔軟性を取り戻す効果もあります。
ちなみに、お湯に肩まで(全身)つかると、腹囲が3~5cmも縮むとも言われているのですが、それは体に水圧がかかるからです。それによって、下半身に溜まった血液は再び心臓へと戻って、血液循環が促進されます。もちろん、むくみ解消にもつながります。お風呂に肩まで浸かるべき理由を先に言ってしまうと、そういうことなのです。
特に肩こりについては、全身浴で肩までお湯につかり、肩を上下させたり、前後に回したりすれば効果的です。手で肩をもむ、勢いが強いシャワーを当てるのも効果的です。
また、全身お湯に浸かった方が、皮膚の毛穴が拡張することから、毛穴に詰まった汚れも落ちやすくなり、清潔に保つことができます。水中で体を動かせば、抵抗がかかるので、筋力の刺激や増強にもつながります。ただし、心臓や肺へ負担がかかる点には注意が必要です。